2014/10/11(土)
★『太陽が見ている(かもしれないから)』いくえみ稜(集英社)
友達とどこか違うと感じている岬。クラスで浮いている楡。中三の二人は席替えのきっかけで急速に仲良くなっていく。春、同じ高校に進学した二人はフラットハウスに一緒に住むことに。そんな二人の前に楡の幼馴染の日帆が現れて…。3人の関係が動き始める。
太陽が見ている(かもしれないから) 1 (マーガレットコミックス)
- 作者: いくえみ綾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: コミック
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大好きないくえみさんの新作。
相変わらずメインの男子がかっこよい。楡くんイケメンです。
岬が楡の横顔がきれいだと表現していますが、確かにとてもよい横顔。
どこか影のある感じもまた素敵です。
『いつも人と違うような気がしてそれが劣等感でもあり優越感でもあった』
物語中の岬のモノローグ。
すごく共感できるようでいて、それに共感できてしまう自分が何となく気恥ずかしくて。
学校という場所をいくつか経験してきたけれど、なんだかいつも居場所を見つけられなくて、形容しがたいぼんやりとした違和感を抱えていて、それが社会に出た今もなんとなく続いている今の自分への劣等感や焦燥かもしれない。
いくえみさん作品のモノローグはとても好きですね。
★『イベリコ豚と恋の奴隷。』SHOOWA(海王社)
イベリコ豚と恋と椿。の続編。
不器用で一途な源路×トラウマ持ちの吉宗、身体から始まった関係に変化が―――!?
見た目はちょいワルだけど、ゴミ拾い活動をするエコな集団「イベリコ豚」。
リーダー・入江のお目付け役・吉宗は、人に話したくない過去がある。
後輩の源路は、そんな吉宗に随分長く報われない片想いをしてきた。
ひょんなことから身体の関係になったものの、セフレから先に進めない…
心を手に入れたい源路と、自分のトラウマを背負わせたくない吉宗…
お互いを想う気持ちはすれ違って―――!?
待望の続編!!!!!!!
イベリコ豚と恋と椿の続編!!!!!!
抑えきれない興奮を抑えながらまずは復習ということでイベリコ豚と恋と椿を再読。
しかし読み返してみると、あれ、これ入江と椿の話、少なくね…?みたいな。
カバー下にも描いてありましたが、本当にソレですね。
吉宗さんのシてる最中の表情がさいっこうに可愛いです。
萌えが爆発します。
風呂上りの髪おろしている姿とかもう源に共感しまくりです。
SHOOWAさん作品は表情がよいですね。台詞なしで表情での表現。秀逸です。
また続きそうな予感。(願望)
★『うせもの宿』穂積(小学館)
少女のような女将さんがいる古い宿。そこを訪れる客は、失くしたものが必ず見つかるという。不思議に満ちた「失せもの宿」で起こる数々のドラマ、そして秘められた謎とは――。
ふうむ…。
表紙と題名の雰囲気、穂積さんということで期待購入。
なんとなくいまいち弱い感じが…(上から目線←
一話完結型で、宿に来た様々な客の「うせもの」が何かを見つける形式。
そのモチーフが少々既視感な上にこうかな?と予想した展開から大きく外れることもない。
ので、ちょっと物足りなさがありました。